
国内データセンターにおけるINTMAXチェーンの実証開始
ぷらっとホーム、スカパーJSTA、リョダンシステムズ(Ryodan Systems)の3社が、国内データセンターを拠点とした「イントマックス(INTMAX)ブロックチェーン」の実証を開始することを8月27日に発表した。
この実証は、ゼロ知識証明によるプライバシー保護、ブロックチェーンを用いた高度なIoTデバイス統合、そして耐災害性の高い放送通信インフラを活用したデータセンターの利用を組み合わせることで、Web3時代の次世代分散型データセンター事業モデルの確立を目指すものになるとのこと。
同実証では、国内データセンターに構築されたノード上で、個人情報や機密データを保護したままブロックチェーンネットワークを安全に運用できるかを検証するという。これによりWeb3が目指す「データの主権を個人が持つ世界」を実現するための基盤を構築するとのことだ。
なおイントマックスブロックチェーンは、リョダンシステムズが開発元。イーサリアム(Ethereum)決済レイヤーとして、今年6月にメインネットローンチした。
同チェーンは、リョダンシステムズ独自開発のzkRollup(ゼロ知識証明によるロールアップ)技術を核とした、高速かつプライバシー性の高い、イーサリアムのレイヤー2ソリューションとなっている。
ぷらっとホームは同実証において、IoTゲートウェイやセンサーなどのエッジデバイスとブロックチェーンを連携させる「ThingsToken」技術を提供するとのこと。物理デバイスや現実世界の資産(RWA)をトークン化し、ブロックチェーン上で管理・取引可能にすることで、現実世界とデジタル世界をシームレスに橋渡しするという。これによりぷらっとホームは、データセンター内の物理アセットのリアルタイムな管理や、新たな分散型経済圏の創出に貢献するとのこと。
そしてスカパーJSTAは、長年の放送通信事業で培ったノウハウを活かし、衛星放送の中核地点であり、耐災害性の高い自社保有のデータセンター(東京メディアセンター:通称TMC)をイントマックスの分散ノードへのサイトロケーションとして提供するという。これにより、災害時や有事の際にもWeb3ノードが高い確率でブロックチェーンネットワークへ接続できる、レジリエンス(回復力)の高いWeb3データセンターインフラの提供が可能になるとのこと。
スカパーJSTAは、メディア業界のみならず、社会全体でのインターネットインフラの安全性、各種サービスの利便性の向上を図ることを目的に同実証を行うとのことだ。
なお将来的に同3社は、ThingsTokenによるデータセンター内RWAとブロックチェーンのリアルタイム統合をはじめとした、Web3時代の新しい分散型経済圏形成への貢献を目指しますとのことだ。
ちなみにzkロールアップとは、暗号技術を利用した証明技術「ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)」活用のロールアップのこと。ロールアップは、元となるブロックチェーンのセキュリティなどを活用しながら、ガス代(ネットワーク手数料)やネットワークの混雑解消を図るスケーリングソリューションである。
またリョダンシステムズのCo-Founderは、日本人起業家の日置玲於奈氏および藤本真衣氏が務めている。
参考:ぷらっとホーム
画像:iStocks/kingwin
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