
アフリカ決済大手、国際決済にステーブルコインを構築へ
アフリカ最大級の決済プラットフォームを展開するフラッタウェーブ(Flutterwave)が、ポリゴンラボ(Polygon Labs)と提携し、国境を跨いだ決済にステーブルコインを活用する取り組みを開始すると10月30日に発表した。
今回の提携により、フラッタウェーブはポリゴンのブロックチェーンネットワークを通じて、企業や個人がリアルタイムで送金・受取・決済を行える決済基盤を整備する。同社によると、従来の国際送金で発生していた数日規模の決済遅延が解消され、取引とほぼ同時に決済が完了する仕組みとなるという。
対象となるステーブルコインは米ドル建てステーブルコイン「USDC ($1.00)」および「USDT ($0.99)」で、フラッタウェーブの決済ネットワーク上で送金・受取・決済手段として利用される。これにより企業や国際送金事業者(IMTO)は、複数国間での資金移動において流動性確保や決済時間の短縮が可能になるとしている。
中小企業においては、海外の取引先やサプライヤーへの支払いに際して、従来必要だった銀行経由での国際送金や決済待機期間が短縮される。また個人向けの送金領域でもフラッタウェーブのアプリを通じてより低コストかつ迅速な送金が可能になる見込みだ。
フラッタウェーブはアフリカ34か国以上で決済サービスを提供しており、複数の国で金融サービスライセンスを取得している。今回の提携においては、同社の規制対応・金融接続基盤と、ポリゴンが提供するブロックチェーンインフラを組み合わせることで、広域に分散する市場に対して統合的な決済レールを提供する形となる。
今回の決済基盤は2025年に企業向けパイロットが開始され、2026年には中小企業向けサービスおよび個人向け送金アプリ「センドアップ(Send App)」へ段階的に展開される予定だとしている。
Fresh off the thrill of @money2020, we’re teaming up with @0xPolygon to make cross-border payments faster, cheaper & more accessible than ever!
With Polygon Proof of Stake (PoS) powering our new solution, businesses and individuals will soon be able to move money across borders… pic.twitter.com/7vmr88zy8e
参考:フルッターウェイブ
画像:PIXTA
関連ニュース
- TON ($2.08)・ポリゴン・ソラナ・スイ・ファイアブロックスら、ブロックチェーン決済標準化コンソーシアム設立
- NTT西日本、真正性証明技術にポリゴン採用の音声AI事業「VOICENCE」開始
- ポリゴン、決済特化の大型アップグレード「Rio」をメインネット実装
- スイスのアミナバンク、「ポリゴン(POL ($0.18))」の機関投資家向けステーキング開始、最大報酬15%
- 香港ステーブルコイン企業アロイX、ポリゴン上でトークン化MMF「リアル・イールド・トークン(RYT)」公開












24h Most Popular








Utilities