
アレオ財団とパクソスラボが共同で「USAD」を立ち上げ
プライバシーを重視したブロックチェーン「アレオネットワーク(Aleo Network)」を運営するアレオネットワーク財団(Aleo Network Foundation)が、米パクソスラボ(Paxos Labs)との提携を10月1日に発表した。両社はこの提携のもと、共同でステーブルコイン「USAD」を立ち上げるという。
USADは、既存のステーブルコインが抱えていた「取引におけるプライバシー不足」の課題解消を目的とした米ドル建てステーブルコインだ。その実現にはアレオネットワークが提供するゼロ知識暗号(zkp)技術とパクソスラボのステーブルコイン発行基盤が用いられている。USAD裏付け資産には規制監督下の機関投資家向け資産が使用されるという。
なおアレオネットワーク財団は、USADについて「プライバシー保護をネイティブに備えたスマートコントラクト対応レイヤー1ブロックチェーン上で発行される初の米ドルステーブルコイン」と説明している。
USAD立ち上げの背景として、ステーブルコインの利用急増が挙げられている。2024年の取引総額は27兆6,000億ドル(約4,000兆円)に達し、ビザ(Visa)やマスターカード(MasterCard)の年間取引額の合計を7%以上上回った。また2025年7月には米国で「ジーニアス法(Genius Act)」が成立し、ステーブルコインに関する包括的な規制枠組みが整備されたことも採用拡大を後押ししたという。
パクソスラボは、規制準拠のブロックチェーンインフラを提供するパクソス(Paxos)から派生した企業で、ブランド化ステーブルコイン発行や利回り付与型ステーブルコインなどを手がけている。今回のUSAD発表は、パクソスラボが参画する「グローバル・ドル・ネットワーク(Global Dollar Network:GDN)」の活動とも連動しているとのこと。
GDNは、世界中で「USDG ($1.00)」の使用を加速させるために設計したオープンネットワーク。昨年11月にローンチした。同ネットワークにはパクソスの他、アンカレッジデジタル(Anchorage Digital)、ブリッシュ(Bullish)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、クラーケン(Kraken)、ヌベイ(Nuvei)、ロビンフッド(Robinhood)が初期メンバーとして参加している。
We’re excited to announce our partnership with @PaxosLabs to introduce USAD: a next-generation stablecoin that is both private, compliant, and a first of its kind. Together, we’re bringing a digital dollar that keeps your information safe and your transactions confidential.
The… pic.twitter.com/o0PmYnmGF0
Introducing USAD — programmable dollars that are private by design and backed by regulated USDG reserves.
Together with @AleoHQ, we’re bringing enterprises a new class of digital dollars:
confidential, compliant, and built to scale. https://t.co/DAPbrOZnwQ pic.twitter.com/OEKMPECrgL
参考:アレオ
画像:iStocks/pgraphis・Makalo86・noLimit46
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