
QNB GroupがKinexys導入
カタール大手金融機関QNBグループ(QNB Group)が、法人向け米ドル決済にブロックチェーン基盤決済システム「キネクシスデジタルペイメント(Kinexys Digital Payments)」を導入したようだ。「ブルームバーグ(Bloomberg)」が9月29日に報じた。
報道によると、キネクシスの導入によりQNBグループは、法人顧客の米ドル建て決済を24時間365日処理可能になったとのこと。
また、QNBグループ決済処理部門エグゼクティブ・バイスプレジデントのカメル・モリス(Kamel Moris)氏はインタビューで「最短2分での決済が可能になった」と述べたという。従来の決済網を利用した銀行決済は主に平日に処理され、支払いが受取人に届くまで数日を要することが多いとのこと。
なおキネクシスデジタルペイメント(旧称:JPMコインシステム)は、米銀行大手JPモルガンチェイス(JPMorgan Chase)提供のブロックチェーン決済基盤であり、「キネクシス(Kinexys)」プラットフォームの構成要素のひとつである。
キネクシスの主な構成要素にはキネクシスデジタルペイメントのほか、資産のトークン化やデジタル資産の管理を支援するキネクシスデジタルアセット(Kinexys Digital Assets)、支払情報交換ネットワークであるキネクシスリンク(Kinexys Liink)、ブロックチェーン技術の研究・実証を担うキネクシスラボ(Kinexys Labs)が含まれている。
ブルームバーグによると、現在キネクシスネットワークは1日あたり約30億ドル(約4,436億円)の取引を処理しているとのことだ。
参考:ブルームバーグ
画像:iStocks/artsstock
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