
ファントムが独自ステーブルコイン「CASH」を発表
米決済大手のストライプ(Stripe)子会社のブリッジ(Bridge)が、ステーブルコイン発行プラットフォーム「オープン・イシューアンス(Open Issuance)」の提供を9月30日に発表した。同プラットフォーム採用企業は、独自のステーブルコインを発行・管理できるという。
オープン・イシューアンスではステーブルコインの対応チェーン、スマートコントラクト機能、裏付け資産の構成(現金や米国債など)を自由に設定できる。また発行されたステーブルコイン同士は1:1で相互交換できる仕組みが導入されている。これにより発行企業は独自で流動性を確保する必要がなく、ネットワーク全体で流動性を共有できるという。準備資産の管理、流動性の確保、セキュリティ、規制対応はブリッジが担うとのこと。
オープン・イシューアンス最初の採用事例としてファントムテクノロジーズ(Phantom Technologies)が米ドル建てステーブルコイン「CASH」を導入すると発表した。
CASHは暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ファントム(Phantom)」に統合され、ユーザーはファントムを通してCASHを用いて送金、運用、法定通貨や他のステーブルコインへの変換が可能となる。またアップル・ペイ(Apple Pay)、グーグル・ペイ(Google Pay)、ビザ(VISA)加盟店での決済にも対応するという。CASHはまずソラナ(Solana)上で提供され、将来的には他のチェーンにも拡大する予定だ。
CASHに加えてハイパーリキッド(Hyperliquid)のUSDH、メタマスク(MetaMask)のmUSD、ダコタ(Dakota)、スラッシュ(Slash)、ラヴァ(Lava)、タケノス(Takenos)のステーブルコインも順次オープン・イシューアンスに移行するという。
ブリッジはストライプが2025年2月に11億ドル(約1,700億円)で買収したステーブルコイン基盤企業である。現在はブラックロック(BlackRock)、フィデリティ(Fidelity)、スーパーステート(Superstate)、リードバンク(Lead Bank)などと連携し資産管理を行っている。
また「ジ・インフォメーション(The Information)」の報道によると現在ストライプは、米国の顧客向けにステーブルコインの発行を継続できるよう、通貨監督庁(OCC)に国家信託憲章を申請する準備をしているとのことだ。
Introducing Open Issuance from Bridge (@stablecoin). Launch and manage your own stablecoin—with just a few lines of code. https://t.co/lX1VYHmuER pic.twitter.com/87WNy8WXcU
— Stripe (@stripe) September 30, 2025
Introducing CASH
Designed by Phantom using Open Issuance by @stablecoin & @stripe, and launching first on Solana.
CASH is a neutral, open-loop stablecoin backed 1:1 by USD — built for both crypto and real-world utility. pic.twitter.com/W1TkN9Di4R
参考:ストライプ・キャッシュ
画像:PIXTA
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