
TMTGがCrypto.comとの買収契約完了
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のメディア企業TMTG(トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ)が、海外暗号資産(仮想通貨)取引所クリプトドットコム(Crypto.com)との間で締結していた買収契約を完了したと9月5日に発表した。
今回の取引でTMTGは、クリプトドットコムから暗号資産クロノス(CRO ($0.15))を6億8,440万CRO取得するとのこと。取得価格は1CROあたり約15.3セントで、取得における支払いはTMTGの株式および現金で、それぞれ50%が充てられる予定。なお取得分の6億8,440万CROは、現在のCRO流通供給量の約2%にあたるとのこと。
CROは、クリプトドットコムが支援するブロックチェーン「クロノス(Cronos)」のネイティブトークン。クロノスは、コスモス(Cosmos)の独自ブロックチェーン開発キット「コスモスSDK(Cosmos SDK)」を活用して構築されたEVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のレイヤー1ブロックチェーンだ。
TMTGが取得予定のCROは、クリプトドットコムの機関投資家向け保管(カストディ)サービス「クリプトドットコムカストディ(Crypto.com Custody)」で保管され、ステーキングを通じて収益化されるという。
この取引で交換されたTMTGの株式とCROは共に、ロックアップ期間が設けられている。ロックアップとは、一定期間トークンや株式を売却できない状態を指す。売却による価格下落リスク(売り圧)を抑えるための対策となっている。
さらに、CROの取得に特化したデジタル資産トレジャリー企業トランプ・メディア・グループ・CRO・ストラテジー(Trump Media Group CRO Strategy)が、CRO流通供給量の約19%を追加取得する計画も進められているという。
TMTGは8月26日、クリプトドットコムとの戦略的パートナーシップを発表していた。この提携により、TMTG運営のSNS「トゥルース・ソーシャル(Truth Social)」と動画配信サービス「トゥルース・プラス(Truth+)」にクリプトドットコムのデジタルウォレット基盤が統合され、またCROがユーティリティトークンとして導入されるという。
また、TMTGが約1億500万ドル(約155億円)分のCROを購入し、クリプトドットコムがTMTGの普通株5,000万ドル(約74億円)分を取得予定であることも明らかにされていた。
さらにTMTGとクリプトドットコムは、SPAC(特別目的買収会社)のヨークビル・アクイジション・コーポレーション(Yorkville Acquisition:YORK)との事業統合も発表。新会社トランプ・メディア・グループ・CRO・ストラテジーを設立することを明らかにした。
この統合後トランプ・メディア・グループ・CRO・ストラテジーは、TMTG、クリプトドットコム、ヨークビルの共同出資で運営される予定とのことだ。
参考:TMTG
画像:Reuters
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