
WorldとMythical Gamesが提携
暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのワールド(World)が、ブロックチェーンゲーム運営のミシカルゲームズ(Mythical Games)と提携したと10月30日に発表した。この提携によりワールドの個人認証機能「World ID」が、ミシカルゲームズ展開のゲームに導入される予定だ。
World IDの導入にあたり、World IDの人間証明技術「プルーフ・オブ・ヒューマン(proof of human)」がミシカルゲームズのプラットフォーム上で構築されるゲームに統合されるという。この統合は、ゲームログインの堅牢化、ゲーム内資産配布の公正化、そして不正・ボットの抑制が目的とされている。
なお、ミシカルゲームズでは「NFLライバルズ(NFL Rivals)」、「FIFAライバルズ(FIFA Rivals)」、「パジーパーティー(Pudgy Party)」などのゲームが展開されている。
また今回の発表に併せ、ミシカルゲームズ運営のブロックチェーン「ミソスチェーン(Mythos Chain)」が、「ワールドチェーン(World Chain)」上に構築される初のレイヤー3になることが明らかにされた。ワールドチェーンは、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーンだ。
ミソスチェーンはレイヤー3化により、イーサリアムのセキュリティとファイナリティを享受しつつ、レイヤー2のスループットと低コストを活用できるとのことだ。
発表によると、ボット問題では2024年1月のゲーム向けボットトラフィックが1,470億リクエストに達し、前年同月の6倍超になったという。またワールドチェーンは、人間のためにブロックスペースを優先する設計で、ボットによるプレイヤーの排除やガス価格のつり上げを防ぐとのことだ。
ワールドは、AIチャットボットサービス「ChatGPT」を提供する米オープンエーアイ(OpenAI)のCEOサム・アルトマン(Sam Altman)氏らが立ち上げたプロジェクト。アルトマン氏は、同プロジェクトの主要企業であるツールズ・フォー・ヒューマニティ(TFH)の共同創業者も務めている。
ちなみにWorld IDは10月14日、博報堂、LG電子(LG Electronics)、TFHによるデジタル広告費の不正搾取対策の実証実験で活用されたことが発表された。
参考:ワールド
画像:PIXTA
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