
3メガバンクが円建てステーブルコイン発行へ
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行の3メガバンクが、円やドルなどの法定通貨に価値を連動させるステーブルコインを共同で発行する計画であると、10月17日に「日本経済新聞」や「共同通信」などが報じた。
同3行は、規格を統一した法人向け円建てステーブルコインの枠組みを構築し、企業内や企業間の低コスト決済だけでなく、グループ内の資金管理や取引決済への活用を想定している。将来的にはドル建てステーブルコインの発行も検討しているという。
「読売新聞」の報道によるとステーブルコインの発行基盤には、三菱UFJ信託銀行の子会社「プログマ(Progmat)」のシステムを活用し、発行方式は信託型を採用するとのこと。
また三菱UFJ信託銀行も連携し、金融庁とともに実務検証を進め、今年度内の実用化を目指すという。報道によると、このステーブルコインはまず三菱商事の社内資金決済で利用される予定で、企業間送金の効率化やコスト削減を図るという。
3メガバンクの共同発行の背景には、国際送金コストの削減に加え、米国主導のドル連動型ステーブルコインが日本市場に広がることへの警戒感がある。また、国内で複数のステーブルコインが乱立して普及が遅れる事態を防ぐ狙いもあると報じられている。
一方、国内では「JPYC」が8月18日付で資金決済法に基づく「資金移動業者」の登録を得ており、 日本円と1:1で連動するステーブルコイン「JPYC」を発行可能となった。JPYCは資金移動業型に該当する。JPYCはイーサリアム(Ethereum)、アバランチ(Avalanche)、ポリゴン(Polygon)の3チェーンでの展開を予定している。
参考:日本経済新聞 ・共同通信・読売新聞
画像:PIXTA
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