
世界の暗号資産ETFが過去最大の60億ドル資金流入
デジタル資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)のデータによると、暗号資産(仮想通貨)に連動する上場投資信託(ETF)は10月4日までの1週間で、世界全体で過去最大となる59億5,000万ドル(約8,796億円)の資金が流入した。デジタル資産に対する強い需要がビットコインの史上最高値更新を後押しした。
世界最大の仮想通貨ビットコインは10月5日、8月の高値を上回って最高値を更新した。その後も上昇し続け、7日には初めて12万6,296ドルの高値を付けた。
資金流入額は国別で米国が50億ドルとトップ。スイスが5億6,300万ドル、ドイツが3億1,200万ドルと続き、いずれも過去最高を記録した。資産別でビットコインが35億5,000万ドル、イーサリアムが14億8,000万ドル、ソラナが7億650万ドル、XRP ($2.50)が2億1,940万ドルを集めた。
ビットコインの上昇は伝統的に安全資産とされる金の記録的な上昇と並行している。貿易政策の不確実性や景気懸念が広がる中で米ドル相場が下落し、投資家がポートフォリオの分散化を進めているためだ。
コインシェアーズのリサーチ責任者ジェームズ・バターフィル(James Butterfill)氏は週間レポートで「この投資規模は不確実な時代にデジタル資産が代替的な選択肢として広く認識されつつある状況を示している」と述べた。
ドイツ銀行はビットコインが2030年までに金とともに大半の中央銀行のバランスシートに組み込まれると予想している。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
世界の暗号資産ETF、1週間で過去最大の60億ドル資金流入
画像:Reuters
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