米決済大手ビザ、「ステーブルコイン前払い機能」をVisa Directで試験導入

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NewEconomy JP 1 month ago 146

国際送金効率化にステーブルコインを活用

米決済大手ビザ(Visa)が、クロスボーダー決済の効率化を目的に、ステーブルコインによる前払い(プレファンディング)機能を、ビザが提供するリアルタイム決済ソリューション「ビザダイレクト(Visa Direct)」で試験導入すると9月30日に発表した。

この新たな仕組みにより、企業はグローバルな資金移動をこれまでより柔軟かつ迅速に行えるようになるほか、金融機関も国際送金を管理する際の柔軟性を高めることができるという。

今回のパイロットでは、企業が法定通貨ではなくステーブルコインをビザダイレクトに事前入金し、ビザがそれを預託金とみなし、送金資金として即時に利用できるようにする。

この仕組みにより、企業は大規模な法定通貨を事前に拘束する必要がなくなり、資金をより効率的に活用できるようになる。また、従来は数日かかっていた送金が数分で完了するため、財務オペレーションがより迅速かつ柔軟に行えるようになる。さらに、ステーブルコインが安定した決済レイヤーを提供することで、為替変動によるリスクを抑え、資金管理の予測可能性が向上する。

ビザの商業・送金ソリューション部門プレジデントのクリス・ニューカーク(Chris Newkirk)氏は、「クロスボーダー決済は長らく旧態依然とした仕組みに縛られてきた」とし、今回の取り組みは、世界中で資金が即時に動くための基盤を整え、企業により多くの支払い手段を提供するとコメントしている。

このパイロットは、越境送金を行う銀行、送金事業者、金融機関などを対象としている。

ビザは現在パイロットの基準を満たす選定パートナーと協力中であり、2026年にこのパイロットを拡大予定だ。

ビザは6月、アフリカでステーブルコイン決済プラットフォームを提供するイエローカード(Yellow Card)との戦略提携を行い、ステーブルコインの活用事例を共同検証することを発表。

ビザダイレクトとの統合テストを行い、アフリカ地域における越境資金移動の選択肢拡大も目指すとしている。

参考:発表
画像:PIXTA

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