BitMEX、マネーロンダリング違反で米国判事から1億ドルの罰金刑

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NewEconomy JP 10 months ago 167

BitMEXがマネーロンダリング違反で1億ドルの罰金刑

暗号資産(仮想通貨)取引所のビットメックス(BitMEX)が、収益を増加させる目的で米国のマネーロンダリング防止(AML)法を意図的に無視したとして、1億ドルの罰金を科されたと米司法省が1月15日に発表した。

ビットメックスは、HDRグローバルトレーディング(HDR Global Trading)としても知られており、昨年7月に罪を認めた後、マンハッタンの連邦地方裁判所のジョン・コルトル(John Koeltl)判事によって判決が言い渡された。

判決には2年間の保護観察が含まれている。ビットメックスとその創業者は、2022年に関連する罪状を認め保護観察処分を受けたが、関連する刑事および民事訴訟で約1億1,000万ドル(約171.3億円)を支払っていたことが裁判書類から明らかになっている。

ビットメックスの弁護士は、ロイターからのコメントの要請に直ちに応じなかった。

検察官は、ビットメックスと創業者のベンジャミン・デロ(Benjamin Delo)氏、アーサー・ヘイズ(Arthur Hayes)氏、サミュエル・リード(Samuel Reed)氏が、2015年から2020年にかけて銀行秘密法(Bank Secrecy Act)に違反し、「アンチマネーロンダリング(AML)」および「顧客確認(KYC)」プログラムを導入せず、実質的に同取引所をマネーロンダリングのプラットフォームに変えたと非難した。

2021年にビットメックスは、顧客の審査を適切に行わず、登録もなしに暗号資産取引を受け入れ資産を預かったとして、2つの米国規制当局による民事責任を問われ、最大1億ドルを支払うことに同意した。

検察官は、ビットメックスが「責任を実際に受け入れている様子が見られない」として、同社に刑事訴訟で4億1,700万ドル(約650億円)の罰金を求めた。ビットメックスは、創業者が罪を認めた後に「選択の余地がなかった」として罪状を認めた。

ビットメックスは、これまでの支払い実績を挙げ、過去の過ちを正した「コンプライアンスを順守する企業」になったとして、これ以上の罰金は必要ないと主張した。

また同社は、他の多くの暗号資産取引所と同様に、規制が不透明だった時期に業界の変化に対応するのが遅すぎたとも述べた。

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
BitMEX fined $100 million by US judge for anti-money laundering violations
(Reporting by Jonathan Stempel in New York; editing by Diane Craft)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

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