SBI Cryptoで21億円相当の暗号資産が不正流出、北朝鮮関与の可能性、SBIグループ他企業に影響なし

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NewEconomy JP 3 weeks ago 102

SBI Cryptoで暗号資産の不正流出が発生

SBIホールディングスの子会社で海外で暗号資産(仮想通貨)マイニング事業を行うSBIクリプト(SBI Crypto)において、同社が自己資産として所有する暗号資産の不正流出が確認された。10月2日にオンライン調査員のザックエックスビーティー(ZachXBT)氏が報告したのち、SBIホールディングスが同日発表した。

ZachXBT氏によると、9月24日にSBIクリプトに関連するアドレスから約2,100万ドル(約21億円)相当となるビットコイン(Bitcoin)、イーサリアム(Ethereum)、ライトコイン(Litecoin)、ドージコイン(Dogecoin)、ビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)が抽出され、暗号資産ミキシングサービスの「トルネードキャッシュ(Tornado Cash)」に入金されたという。ブロックチェーンセキュリティ企業のサイバーズ(Cyvers)も調査に協力したという。

ZachXBT氏は、今回の攻撃は「北朝鮮のハッカー集団に関連する他の攻撃と類似点がある」と指摘している。なお同氏は暗号資産分野で最も著名な調査員の一人として知られており、過去にも多数の不正流出事件を特定してきた。

SBIホールディングスは現在、原因の究明や流出額の特定などの調査を行っているが、同社連結業績への影響は軽微であると考えているという。またSBIクリプトの事業については、今後の事業整理も含め検討していくとのことだ。

なお国内で暗号資産交換業を運営するSBI VCトレードおよびビットポイントジャパンは、SBIクリプトと暗号資産管理主体が異なっており、両社においては不正流出等の被害は一切確認されておらず、また両社のサービスを利用する顧客への影響は無いことが報告されている。

SBI VCトレードは顧客から預託された日本円をSBIクリアリング信託株式会社にて全額信託保全し、暗号資産と電子決済手段は全てコールドウォレットにて保管しているとのことだ。

トルネードキャッシュは、ハッカーが盗んだ資金を洗浄するプラットフォームとして長年監視されてきた。米財務省外国資産管理局(OFAC)は2022年8月に同サービスを制裁対象に指定しており、2023年にはトルネードキャッシュの運営者であるローマン・ストーム(Roman Storm)氏がマネーロンダリングの共謀と制裁違反で起訴されている。

参考:ZachXBT・SBIホールディングス・SBI VCトレード・ビットポイント
画像:iStocks/shironosov・Dmitry-Nogaev

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