CANARY STAKED TRX ($0.25) ETFを米SECに申請
暗号資産(仮想通貨)投資企業カナリー(Canary)が、暗号資産トロン(TRX)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)に関する登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」を米証券取引委員会(SEC)へ4月18日に提出した。TRXに特化したETFの申請は米国初の事例だ。
提出書類によると、カナリーが申請したTRXの現物ETFの名称は「カナリー・ステークド・TRX・ETF(CANARY STAKED TRX ETF)」。現時点では、同ETFのティッカーシンボルおよび上場予定の取引所は未定となっている。
また提出書には「カナリー・ステークド・TRX・ETF」の一部資産を、ステーキングプロパイダーを通じてステーキングを可能にすると明記されている。そのため同ETFは、ステーキングにより得られたTRXの報酬を収益の一部として反映される可能性がある。
なお「カナリー・ステークド・TRX・ETF」の信託受託者には、米デラウェア州を拠点とするサービスプロバイダーであるCSCデラウェアトラスト(CSC Delaware Trust)が指定されている。同ETFの証券代行(トランスファーエージェント)および現金管理者(キャッシュカストディアン)については、現時点では未定となっている。なお保管機関(カストディアン)についてはビットゴートラスト(BitGo Trust)が担当する予定とのこと。
今回SECに提出された「S-1申請書」は、ETF承認のための第1ステップの届出書となる。次の段階は「19b-4申請書(Form 19b-4)」の提出となり、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書」の最終承認または却下が決定される。
カナリーはこれまでに、NFT ($0.00)プロジェクト「パジーペンギンズ(Pudgy Penguins)」の暗号資産ペンギュー(PENGU ($0.01))およびNFTの現物に投資するETFや、スイ(SUI ($3.48))現物ETF、ヘデラ(HBAR ($0.19))現物ETF、ライトコイン(LTC ($87.40))現物ETFなどに関する登録届出書をSECへ提出している。
参考:SEC
画像:iStock/olegback・Who_I_am
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