KrakenがEUでデリバティブ取引提供へ
米大手暗号資産（仮想通貨）取引所クラーケン（Kraken）が、EU（欧州連合）で金融商品市場指令（MiFID）ライセンスを取得したことを2月3日に発表した。
これによりクラーケンは、EU全域で上級トレーダー向けに、完全に規制されたデリバティブ取引を提供可能になるとのこと。なお同社は今後数カ月の間に、デリバティブ取引稼働のための条件を満たし、同取引を開始する予定だという。
発表によるとEUの上級トレーダーはクラーケンが提供するデリバティブ取引で、幅広い資産に対するエクスポージャーを資本効率の高い方法で獲得できるとのこと。また、様々な担保通貨をポジションの裏付けとして使用できるという。
なおMiFIDライセンスは、クラーケンがキプロス証券取引委員会（CySEC）承認の投資会社の買収を通じて取得したとのことだ。ちなみにMiFIDは、EU域内の金融・資本市場に適用される包括的な規制である。
クラーケンは今回の取り組みについて、「欧州市場への拡大戦略において重要な一歩」と発表にて説明している。
なおクラーケンはこれまでに、EU加盟国ではオランダ・スペイン・イタリア・アイルランドでVASP（仮想資産サービスプロバイダー）の登録を行っていた。
同社は今年1月30日に、米国で約2年ぶりにステーキングサービスを再開したことを発表している。このサービスは米国の37の州と2つの準州で提供されている。同サービス対象地域のユーザーは、プロトレーダー向けプラットフォーム「クラーケンプロ（Kraken Pro）」にて、ETH ($3,201.32)、SOL ($134.19)、DOT ($2.02)、ADA ($0.41)等の17銘柄の暗号資産をステーキングできるとのことだ。
BIG NEWS
We’re excited to announce we’ve obtained a MiFID license in the EU!
Yet another key milestone in our expansion strategy, allowing us to offer fully compliant derivatives products across selected EU markets.https://t.co/CkvP23KzGc
参考：クラーケン
画像：iStock/Abscent84
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