TMTGがCrypto.comおよびYorkvilleと正式提携
トランプメディア&テクノロジーグループ(Trump Media and Technology Group Corp:TMTG/Nasdaq: DJT)が、上場投資信託(ETF)および上場投資商品(ETP)の立ち上げに向け、海外暗号資産(仮想通貨)取引所クリプトドットコム(Crypto.com)および米資産運用会社ヨークビルアメリカデジタル(Yorkville America Digital)との間で拘束力のある契約を締結したと4月22日に発表した。
TMTGとクリプトドットコムは、今年3月24日に非拘束の基本合意を発表していたが、今回その合意が拘束力のある正式契約へと移行した形だ。
立ち上げ予定のETFおよびETPは、デジタル資産に加え、エネルギー分野を含む多様な業界に焦点を当てた「メイド・イン・アメリカ(Made in America)」をコンセプトとした証券を組み込んだ商品となる見込みとのこと。なお3月の発表の際には、ビットコイン(BTC ($94,335.00))やクロノス(CRO ($0.09))などの暗号資産を組み込んだ独自のバスケットが含まれるとされていた。
TMTGによるETFおよびETPの組成は、同グループの金融サービスブランド「トゥルースドットファイ(Truth.Fi)」が担当し、提供はクリプトドットコムのブローカーディーラー子会社であるフォーリスキャピタルUS(Foris Capital US)を通じて行われる予定とのこと。
またこれらETFおよびETPは、「トゥルースドットファイ」が展開する個別管理口座(Separately Managed Accounts:SMA)と並行して立ち上げられる予定となっている。TMTGは、これらの商品およびSMAの双方に対し、自社の現金準備金を通じて投資を行う計画だ。
これらの運用には、米大手金融サービス企業チャールズシュワブ(Charles Schwab)が保管する最大2億5,000万ドル(約354億円)の資金が活用される予定であり、TMTGの金融サービスおよびフィンテック戦略の一環として位置付けられている。
TMTGは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルースソーシャル(Truth Social)」および動画配信プラットフォーム「トゥルース+(Truth+)」の運営企業である。
同社は今年2月に、今年から開始予定のカスタマイズされたETFと個別管理口座(SMA)の立ち上げに関連するブランド名の商標登録を申請したと発表。申請されたETFとSMAは「トゥルースドットファイ」の一環として展開されるとのことだ。
参考:TMTG
画像:Reuters
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