モノバンドルが分散型プレスリリース配信サービスをローンチ
国内web3関連企業モノバンドルが、分散型プレスリリースプラットフォーム「PRwi.re」のベータ版ローンチを4月21日に発表した。
「PRwi.re」は、分散型ファイルストレージネットワーク「IPFS」を活用し、プレスリリースの永続性と耐検閲性を実現するサービスとのこと。
「PRwi.re」では、「IPFS」の特性により、一度公開された情報が変更・削除されることなく理論上永続的に保存されるという。また分散型システムであることから、サーバーダウン時でもコンテンツへのアクセスが保証されるとのこと。
ただし、一度公開された情報は完全には削除できない場合もあるため、公開前の内容確認が推奨されている。反対に同サービスでは永続的なデータ保存を保証するものではないとのことで、重要な企業情報については別途バックアップを取るよう、アナウンスされている。
「PRwi.re」の基本機能として、「無料プランで月1回のプレスリリース配信・有料プランでの配信数無制限」や「自動的なRSSフィード生成」、「投稿スケジュール設定」、「公開済みコンテンツの編集」、「アクセス数やエンゲージメントの詳細分析」が用意されている。なおユーザー増加や需要増加に伴い、有料プランの拡充や自動翻訳、多言語配信などの機能拡張を予定しているとのこと。
「PRwi.re」のサービス開始を記念して、有料機能を含めたすべての機能を当面の間、無料で提供するとのことだ。
「IPFS」では、従来のHTTPプロトコルとは異なり、「コンテンツアドレス方式」を採用しており、ファイルの内容に基づいて一意のハッシュを生成し、それを用いてファイルを識別・取得する。この仕組みにより、特定のサーバーに依存せず、ネットワーク上の複数のノードから効率的かつ安全にデータ取得が可能となっている。なお「IPFS」の開発元は、Filecoin(ファイルコイン)も手掛けるProtocol Labs(プロトコル・ラボ)だ。
参考:PRwi.re
画像:PIXTA
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