
JSCが博報堂とビジョンパートナー契約
自己主権レイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」開発のアルトエクスリサーチ(AltX Research)が、博報堂とのビジョンパートナー契約締結を11月5日に発表した。
この契約により博報堂は、コンテンツとブロックチェーンを融合し、熱烈なファンがいる作品やIP ($3.64)(知的財産)をさらに活性化させる次世代のファンエンゲージメントプラットフォームの開発を加速させるとしている。
博報堂は、ファンが単に消費するだけでなく、応援・投資をしながらコンテンツと継続的な関係を創造していくIPの新たな価値創出と事業展開を目指しているとのことだ。
なおビジョンパートナーは、新たなデジタルのエコシステムの創出というビジョンを共有し、JSCへの積極的な参画を通じてイノベーションを共に推進するパートナーとのこと。JSCが提供するID管理・コンプライアンス・リスク管理のためのモジュール型ツール「ミズヒキ(Mizuhiki)スイート」を活用しながら、実現可能なユースケースを共創し、新たなビジネス価値と顧客体験を生み出していくという。
両社のビジョンパートナーによるユースケースとして、ファンが投票や企画への参加を通じて、作品制作・運営に主体的に関われる仕組み「参加型ガバナンス」や作品ごとに楽しめる限定アイテム・デジタルアイテムや特典アクセスなど、新しい報酬体験を提供する「リワードシステム」があるとのこと。
またその他にもユースケースとして、国内外のファンが安心かつ円滑に参加できるよう、わかりやすく整備された決済・購買の仕組みを提供する「スムーズな決済・購買体験」、そしてKYCなどの技術を活用し、安心でシームレスなファン体験を目指す「ID連携と安全性」を展開するとのことだ。
JSCとは
JSCは、イーサリアムとの完全な互換性を備えた、日本国内の産業リーダーによってバリデートされる、日本発の基盤的ブロックチェーンインフラストラクチャーとのこと。
同チェーンでは、ブラックリスト適用やトランザクションの優先制御を組み込んだ「コンプライアンス重視」のレイヤー1ブロックチェーンとして設計されており、ユーザーの利便性を維持しながら、規制に準拠したデジタル資産サービスを提供するという。
また同基盤上には、検証済みのアイデンティティ、規制遵守、リスク管理をオンチェーンで直接担保するために必要な機能を備えたモジュール形式のスイート「ミズヒキ(Mizuhiki)」が構築されている。
なおJSC開発元のアルトエクスリサーチは、デジタルガレージ共同創業者の伊藤穰一氏とペイディ(Paidy)創業者ラッセル・カマー(Russell Cummer)氏が共同設立した企業だ。
JSCの開発開始が発表された昨年11月の公開情報によると、JSCの投資家にはSBIインベストメント、デシマファンド(Decima Fund)、そして本田圭佑氏が共同創業者を務めるエックス・アンド・ケイスケファンド(X&KSK Fund)の参加が明かされている。
またユースケース探索と実装を行うパートナー企業には、アニモカブランズジャパン(Animoca Brands Japan)、ファミマデジタルワン、ロイヤリティ マーケティング、東京ドーム、マイナウォレット、ユナイト(Unyte)、デジタルプラットフォーマー(Digital Platformer)が参加しているとのことだった。
参考:博報堂
画像:PIXTA
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