ポリマーケットが独自ステーブルコイン発行検討か
分散型予測市場プラットフォーム「ポリマーケット(Polymarket)」による独自ステーブルコイン発行が検討されていると、「米コインデスク(Coindesk)」が関係者からの情報として7月23日に発表した。
報道によるとポリマーケットが独自ステーブルコインを発行する目的は、同プラットフォームで利用される米ドル建てステーブルコインUSDC ($1.00)と同様に、裏付けされた準備金から利回りを獲得するためであるという。USDCの価値は米国債や現金に裏付けられており、その準備資産は利息を生み、それらはUSDC発行元であるサークル(Circle)の収入となる。
つまりポリマーケットがUSDCを利用することは、同プラットフォームにとっては収益を得る機会を損失することになる。プラットフォーム専用の独自ステーブルコインが利用されれば、その準備資産の利息はポリマーケットの収益になるというわけだ。
また報道ではポリマーケットが独自ステーブルコイン発行の他に代替案として、ブラットフォーム上で利用されるUSDCの量に基づき、サークルと収益分配をする契約も検討しているとのことだ。
なおサークルは、海外大手暗号資産取引所のコインベース(Coinbase)やバイナンス(Binance)とプラットフォームに準備金利息の一部を提供することと引き換えに、取引所側に「USDC」の採用を促進させる取り決めを契約している。7月10日にも世界第2位の海外暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)がサークルと同様の契約を締結したと「米コインデスク」が報じていた。
なおポリマーケットは、米CFTC(商品先物取引委員会)認可のデリバティブ取引所QCXの持株会社を買収することにより、米国市場へ再参入することが7月21日に発表されている。
参考:コインデスク
画像:PIXTA
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