
メタプラネットがビットコインを担保に1億ドル借入
国内上場企業で最もビットコインを保有し、ビットコインによる財務戦略を進めるメタプラネットが、ビットコインを担保に1億ドル(約153億円)を借入れたことを11月4日に発表した。
調達資金は、ビットコインの追加取得、ビットコインインカム事業、および市場環境に応じた自己株式の取得に充当する予定だという。
なお借入実行日は10月31日で借入先は非開示。返済方法と時期には設定がない。
今回の借入は、同社が自己株式取得プログラムを設定したことによるものだ。市場のボラティリティの高まりやmNAV(企業価値を保有するBTC ($101,258.00)の時価純資産で割った倍率指標)低下により、メタプラネットの株価が本源的な経済価値を十分に反映していない状況を踏まえ、設定されたという。
自己株式取得プログラムは、BTC イールド(1株当たり BTC 保有量の増加率)の最大化および資本効率の向上を目的とし、特にmNAVが1倍を下回る局面において、その効果を発揮するとのことだ。
取得し得る自己株式の総数は、発行済株式総数の13.13%となる1億5,000株が上限で、株価の取得価額の上限は750億円となっている。取得期間は10月29日から2026年10月28日だ。
メタプラネットによると一般的にBTCを担保として借入を行った場合、借入期間中にビットコイン価格が下落すると、追加のビットコインを担保として差し入れる必要が生じる可能性があるとのこと。
ただしメタプラネットの場合は、本借入金額に対する保有ビットコインの規模は十分に大きいため、担保としての余力は十分に維持できるとのことだ。
なお記事執筆時点(2025.11.5 13:00)のメタプラネットのmNAVは0.97。最も高い数値を記録したのは7月24日の22.59だった。
参考:メタプラネット
画像:PIXTA
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