ビットゴーがIPO申請
ビットゴーホールディングス(BitGo Holdings)が、米証券取引委員会(SEC)に対し、IPO(新規株式公開)の申請書類を非公開で提出したと7月14日に発表した。
ビットゴーホールディングスは、暗号資産(仮想通貨)のカストディサービスを展開するビットゴートラストカンパニー(BitGo Trust Company)等の持株会社だ。
今回ビットゴーは、米SECにクラスA普通株式のIPO計画に関する登録届出書「フォームS1(Form S-1)」を提出したとのこと。
発表によると公開株式数および公開価格帯は未定であるという。
IPOは、SECの審査プロセス完了後、市場およびその他の状況に応じて実施される予定とのことだ。
なお非公開のIPO申請書類提出は、企業が財務内容や公開価格などの詳細を、上場日が近づくまで開示せずに済むという利点がある。
今年2月、ビットゴーが今年後半にIPOを検討していると「ブルームバーグ(Bloomberg)」が関係者からの情報として報じていた。
ビットゴーは、米国カリフォルニア州パロアルトに本社を置く、大手暗号資産カストディ企業だ。世界各国の暗号資産取引所や機関投資家に流動性、カストディ、セキュリティ・ソリューションを提供している。
同社は2023年8月に1億ドル(当時約146.3億円)の資金調達を実施し、評価額は17億5000万ドル(当時約2,561.8億円)となっていた。
今月14日には、米暗号資産運用会社グレースケール(Grayscale)が、IPO申請を米SECへ非公開でしている。また6月にはウィンクルボス(Winklevoss)兄弟が運営する米暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ(Gemini)が、米SECに非公開で草案の登録届出書「Form S-1」を提出している。
6月5日、ステーブルコイン発行企業の米サークルインターネットグループ(Circle Internet Group)がIPOを実施。公開価格31ドルに対して始値で69ドルを記録、一時200%以上の価格上昇を記録したのち、83ドルの終値で初日の取引を終了していた。この記録は、フィンテック銘柄としては2021年にナスダック市場に上場したコインベース(Coinbase)以来の大型IPOになったとのことだ。
参考:ビットゴー
画像:PIXTA
関連ニュース
- サークルやビットゴー等の米暗号資産企業ら、銀行免許取得を計画か=報道
- 暗号資産カストディ大手BitGo、今年後半にIPO実施か=報道
- 暗号資産カストディBitGo、ドイツで「MiCA」ライセンス取得
- グレイスケール、米SECにIPO申請書類を非公開で提出
- OKX、米国でのIPOを検討か=報道