Huma Financeがグローバル決済サービス企業と提携
ソラナ基盤で「PayFi(ペイメントファイナンス)」ネットワークを運営するヒューマ・ファイナンス(Huma Finance)が、グローバル決済サービスを展開するArf、Geoswift、PolyFlowと提携し、世界の大手Eコマースプラットフォーム上の販売者に当日決済を提供する決済ソリューションを8月15日発表した。
ヒューマ・ファイナンスのPayFiネットワークを基盤とするこのソリューションにより、アジアを含む世界最大規模の販売者コミュニティは、これまで最低でも1営業日以上かかっていた入金に即時アクセスできるようになるという。
特にアジアの販売者は現地の銀行の営業時間後に支払いが開始されるケースが多く、時差が重なることで、決済が翌営業日に持ち越されることが一般的だった。
ヒューマ・ファイナンス共同創業者 リチャード・リウ氏は、「世界のEコマースは24時間365日稼働していますが、従来の銀行の決済網はそうではありません」と指摘し、「PayFiはこのギャップを埋め、世界中の販売者に対して決済の遅延を即時のキャッシュフローへと変えます」と述べている。
今回の発表によると、GeoswiftはEコマースプラットフォームからの支払い開始と同時に販売者口座への入金を可能にするという。これには、PolyFlowのサプライヤー向け資金調達プラットフォーム、Arfのコンプライアンス対応グローバル決済インフラ、そしてヒューマ・ファイナンスの流動性インフラが活用されている。
また、全てのプロセスはPayFiネットワーク上で統合管理され、送金の自動化、AML/KYCによるコンプライアンス遵守、リアルタイムの透明性が提供されるとのことだ。
Huma Finance、Arf、Geoswift、PolyFlowについて
ヒューマ・ファイナンスは、貿易金融等を念頭に、規制に準拠した決済基盤を通じて即時流動性とリアルタイム決済を実現する「PayFi(Payment Finance)」ネットワークだ。これまでに500億ドル超の取引を処理した実績を持つ。現在、アマゾンの販売者を含むアジアの販売者向けに即時取引決済を実現するため、現在1億3600万ドルの流動性を提供している。
Arfは、債権担保型の流動性とグローバル決済サービスをコンプライアンス対応で提供し、伝統的金融とWeb3の橋渡しを目指している。
GeoswiftはAPAC地域における越境決済を専門とするグローバル決済テクノロジー企業。米国、英国、中国でライセンスを取得し、APAC、北米、EMEAに広がる幅広い決済ネットワークを活用して、教育、Eコマース、旅行、金融サービスなど多様な業界向けにカスタマイズされたエンドツーエンドの越境決済ソリューションを提供している。
なおPolyFlowは、分散型ID、決済処理、サプライチェーン金融に焦点を当てた決済インフラを提供している。
参考:公式X発表
画像:PIXTA
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