
ネイティブUSDC ($1.00)がスタークネットに近日対応へ
米サークル(Circle Internet Financial)発行の米ドル建てステーブルコイン「USDC」のネイティブ型トークンが、「スタークネット(Starknet)」に近日中に対応を開始する。サークルが10月24日に発表した。
スタークネットは、ゼロ知識証明(zero-knowledge proof:zkp)を活用したzKロールアップ採用のイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2スケーリングソリューション。暗号証明技術「zkスターク(zk-STARKs)」を開発したスタークウェア(StarkWare)によって開発され、現在では「スタークネット財団(Starknet Foundation)」によって運営されている。独自トークンSTRK ($0.12)およびビットコイン(BTC ($110,932.00))もステーキング可能となっている。
ネイティブ型のUSDCは、サークルが公式に発行するUSDCであり、常に米ドルと1対1で償還が可能だ。そのため価格がドルと乖離してしまうディペグが起こる可能性が低いという特徴がある。
なおスタークネットでは現在、クロスチェーンブリッジのスターゲート(StarkGate)経由でイーサリアムから取得されるブリッジ型のUSDC(USDC.e)をサポートしている。このブリッジ版USDCは時間をかけてネイティブ版へ移行されるとのことだ。
またネイティブ型「USDC」のブロックチェーン間転送を可能にする「クロスチェーン転送プロトコル(Cross-Chain Transfer Protocol:CCTP)」のアップデート版「CCTP V2」についてもスタークネットに対応予定とのこと。
CCTPは、USDCを転送元のチェーンで消滅(バーン)させ、転送先のチェーンで発行(ミント)する「バーンアンドミント(Burn and mint)」を採用することで、より安全に他のブロックチェーンにUSDCを移動できる機能である。転送元でトークンをバーンさせることで転送先のトークンがネイティブになるため、トークンの総発行枚数が増加する問題を軽減している。
現在ネイティブ版USDCは、アルゴランド(Algorand)、アプトス(Aptos)、アービトラムワン(Arbitrum One)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、セロ(Celo)、コーデックス(Codex)、イーサリアム(Ethereum)、ヘデラ(Hedera)、ハイパーEVM(Hyperliquid)、インク(Ink)、リネア(Linea)、ニア(NEAR ($2.24))、ノーブル(Noble:コスモスエコシステム)、OP ($0.44)メインネット(OP Mainnet)、プルーム(Plume)、ポルカドット(Polkadot)エコシステム、ポリゴンPoS(Polygon PoS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、ステラ(Stellar)、スイ(Sui)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDC ($0.06)ネットワーク(XDC Network)、エックスアールピー・レジャー(XRP ($2.44) Ledger)、ズィーケーシンク・エラ(zkSync Era)の合計28チェーンで発行されている。モナド(Monad)にも対応する予定だ。
またCCTP V2は、アービトラムワン(Arbitrum One)、アバランチ(Avalanche)、ベース(Base)、BNB ($1,123.25)チェーン(BNB Chain)※トークン化マネーマーケットファンド(TMMF)のUSYC ($1.10)のみ、コーデックス(Codex)、イーサリアム(Ethereum)、ハイパーEVM(Hyperliquid)、インク(Ink)、リネア(Linea)、OPメインネット(OP Mainnet)、プルーム(Plume)、ポリゴンPOS(Polygon POS)、セイ(Sei)、ソラナ(Solana)、ソニック(Sonic)、ユニチェーン(Unichain)、ワールドチェーン(World Chain)、XDCネットワーク(XDC Network)の18チェーンに対応している。また上記以外でV1のみに対応するのは、アプトス(Aptos)、ノーブル(Noble)、スイ(Sui)となっている。
Native @USDC and CCTP V2 are coming soon to @Starknet.
We’re bringing the world’s largest regulated stablecoin and secure crosschain infrastructure to power DeFi, gaming, payments, and more in the Starknet ecosystem.
Key benefits of native USDC:
Regulated, fully reserved… pic.twitter.com/UaDWq2Y0py
Native USDC is coming to Starknet and with it, the foundation for a unified, liquid, and interoperable DeFi experience on Starknet.
With CCTP V2, assets can move natively across chains without wrappers or friction.
More on the integration below
https://t.co/81chOP0zmd
参考:サークル・USDC・CCTP
画像:iStocks/SiberianArt・artacet
関連ニュース
- 米サークル「USDC」、Hyperliquidにネイティブ対応開始
- 米サークル「USDC」、XDC Networkにネイティブ対応へ
- イーサL2スタークネット、ビットコイン(BTC)ステーキング稼働開始
- イーサL2のスタークネット、数時間のネットワーク障害から復旧
- Starknet、ビットコインとイーサリアム統合するL2開発へ












24h Most Popular





Utilities