WLFIトークンが上場
ワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)の独自トークン「WLFI」が、9月1日より複数の海外暗号資産(仮想通貨)取引所で上場および取引開始された。
WLFIトークンをサポートした取引所は、バイナンス(Binance)、コインベース(Coinbase)、クラーケン(Kraken)、オーケーエックス(OKX)、クコイン(KuCoin)、ゲート(Gate.io)、ビットゲット(Bitget)、エイチティーエックス(HTX ($0.00))、エムイーエックスシー(MEXC)、ビンエックス(BingX)、アップビット(Upbit)、ビッサム(Bithumb)などとなっている。
WLFIはドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と、その親族が関わる暗号資産プロジェクトだ。WLFIトークンは、イーサリアム(Ethereum)上で9月1日8:00(UTC、日本時間17:00)に取引開始されると同時に、20%がアンロックされた。残る80%は今後のガバナンス投票で扱いが決定されるという。
また2024年10月に実施された一般販売では、1トークンあたり0.015ドルで提供され、初日の売上は約915万ドル(当時約13億円)にとどまったが、取引開始直後の1時間で約500万ドル(当時約7.4億円)を調達したと報告されていた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、トランプ一家は全WLFIトークンの約4分の1を保有しており、今回の上場によって同トークンの評価額は最大50億ドル(約7,400億円)規模に達したという。この評価額は、同家の不動産資産を上回ると報じられている。
またWLFIトークンは上場初日、バイナンスで0.30ドル前後から取引を開始した。その後0.20ドル近辺まで下落したが、取引高は約10億ドル(約1,479億円)に達した。
さらにWLFIによると、上場時点でWLFIトークンの初期流通供給量は約246億6,907万トークンとのこと。内訳は、エコシステム用に100億トークン、アルトファイブ・シグマ・コーポレーション(Alt5 Sigma Corporation)向けに約77.8億トークン、流動性およびマーケティング目的で約28.8億トークン、一般販売参加者向けに約40億トークン(初期アンロック分20%)が割り当てられた。
一方で流通しないトークンとして、ガバナンスに約199.5億トークン、チームに約335億トークン、一般販売の残り約160億トークン、戦略的パートナーに約58.5億トークンがロックされており、いずれもベスティング期間(受取の権利が確定するまでの期間)の対象とされている。
なおアルトファイブ・シグマ・コーポレーションは、暗号資産決済や取引サービスを展開し、WLFIトークンを財務資産(トレジャリー)として組み入れているナスダック(NASDAQ: ALTS)上場のフィンテック企業だ。
参考:WSJ・WLFI
画像:iStocks/Ninja-Studio
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