
ソシエテ・ジェネラルが米国でデジタル債券を発行
仏大手銀行ソシエテ・ジェネラル(Societe Generale)が、米国市場向けとしては同社初となるデジタル債券の発行を実施したと11月18日に発表した。
今回の債券は、金融機関向けブロックチェーン「カントンネットワーク(Canton Network)」上で発行されたもので、同社のデジタル資産子会社SGフォージ(SG-FORGE)がセキュリティトークンとして登録した。
発行したのは短期の変動金利債で、米国の代表的な短期金利「SOFR」に連動する設計となっている。発行にあたっては、米ブロードリッジ(Broadridge)が提供するトークン化基盤を採用しており、同基盤を使った初めてのデジタル証券だという。
ブロードリッジは、証券決済やバックオフィス業務のインフラを提供する米国の大手フィンテック企業で、複数の金融機関が利用する市場基盤を運営している。同社は近年、債券や株式のトークン化事業を強化している。
なおソシエテ・ジェネラル傘下のSGフォージは分散型金融(DeFi)領域での取り組みも進めている。9月には同社が発行する米ドル建てステーブルコイン「USDCV」とユーロ建てステーブルコイン「EURCV」が、分散型金融プロトコル「モルフォ(Morpho)」および「ユニスワップ(Uniswap)」に導入されたことが発表された。
今回の米国でのデジタル債券発行とあわせ、ソシエテ・ジェネラルは伝統金融とブロックチェーンを接続する領域で取り組みを拡大している。
参考:ソシエテ・ジェネラル
画像:PIXTA
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