パクソスラボ、新ステーブルコイン基盤「USDG0」公開。レイヤーゼロ技術を採用で

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NewEconomy JP 1 hour ago 106

パクソス・ラボが新基盤「USDG0」発表

ステーブルコイン発行会社パクソス(Paxos)設立の独立運営による事業体「パクソスラボ(Paxos Labs)」が、ステーブルコイン新基盤「USDG0」を11月18日に発表した。同基盤はレイヤーゼロ(LayerZero)の技術を採用し、複数チェーンを跨いだ流動性展開や利用拡張を可能にするという。

USDG0は、パクソスラボが構築する米ドル裏付けステーブルコインのクロスチェーン発行基盤だ。パクソスが発行するステーブルコイン「USDG ($1.00)」と同じ準備金モデルに基づき、グローバル・ドル・ネットワーク(Global Dollar Network:GDN)の規制下で運用されるという。100%米ドルを準備金で裏付けられており規制金融機関で管理される点はUSDGと共通している。一方、USDG0はレイヤーゼロのOFT(Omnichain Fungible Token)標準を活用することで、チェーン間でのシームレスな移動が可能となった点が特徴だ。

なおUSDGは今年7月にパクソスからローンチされた欧州連合(EU)域内向けの米ドル連動ステーブルコインだ。EUの「暗号資産市場規制(MiCA)」に準拠し、フィンランド金融監督庁(FIN-FSA)の監督下で発行されている。またGDNは、世界中でUSDGの使用を加速させるために設計されたオープンネットワーク。パクソスの他、アンカレッジデジタル(Anchorage Digital)、ブリッシュ(Bullish)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、クラーケン(Kraken)、ヌベイ(Nuvei)、ロビンフッド(Robinhood)が初期メンバーとして参加している。

今回の公開時点で、USDG0はハイパーリキッド(Hyperliquid)、プルーム(Plume)、アプトス(Aptos)の3つのエコシステムでローンチされるとのこと。ハイパーリキッドでは市場深度を伴う取引や利回り生成、プルームではモジュラー型オンチェーン金融領域での利用、アプトスではエンタープライズ向けインフラとしての活用が見込まれている。

これによりUSDG0は、各エコシステム上のアプリケーションにステーブルコイン流動性を直接埋め込み、米国債利回りに連動した利回り獲得、および準拠した形での価値移転を可能にするという。

パクソスは、同社がこれまで実施してきたトークン化事業の累計規模が1,800億ドル(28超3000億円)を超えていると説明している。今回のUSDG0により、規制準拠のステーブルコインが新たなDeFi(分散型金融)領域にも拡大可能になるとしている。さらに各ネットワークやプロトコルはUSDG0を組み込むことで、信頼性の高いステーブルコインを自らのプロダクトに統合し、その経済圏の成長に直接参加できるという。

なおパクソスは米ペイパル(PayPal)のステーブルコイン「PYUSD ($1.00)」の発行基盤を担う企業として知られ、規制順守を重視した事業拡大を進めている。同社は今年8月、米通貨監督庁(OCC)に対し「全米信託銀行(National Trust Bank)」の設立申請を行ったと報じられた。承認されればパクソスはNY州金融サービス局(NYDFS)の限定目的信託会社から連邦免許へ移行し、顧客資産の管理・保管をより広範に行えるようになる。

Stablecoin economics work best when ecosystems share in the value they help create.

USDG0 delivers that alignment while enabling secure, compliant cross-chain movement of USDG. https://t.co/dA4QP6HV00

— Paxos (@Paxos) November 18, 2025

画像:PIXTA

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